
日本旅行は現金?カード?旅先での支払いガイド
目次
日本旅行では、現金とカードの両方を用意しておくと、支払い方法の違う場所に対応しやすくなります。大きなホテルや百貨店、都市部の飲食店ではカードが便利ですが、小規模なお店や地方の宿泊施設では、現金が必要になる場合があります。交通系ICカードやスマホ決済も便利な選択肢ですが、利用できる店舗や支払い方式は一律ではありません。
日本政府観光局(JNTO)は、予備の日本円を持ち、人口の少ない地域へ行く前に宿泊施設や利用先の支払い方法を確認するよう案内しています。JNTO「日本のキャッシュレス決済」を参考にしつつ、実際に使える方法は予約先や店舗、交通事業者ごとに確かめましょう。現金の必要額は、全国一律の1日あたりの目安ではなく、自分の旅程と確認できた支払い方法から計算します。
1 日本旅行の現金とカード:支払い方法を比較
支払い方法ごとに得意な場面や必要な準備が異なるため、現金かカードのどちらか一方に絞るより、組み合わせて考えるのが実用的です。海外発行のカードは、店舗での支払いとATMでの現金引き出しを別々に確認してください。次の表は計画の目安であり、特定の店舗や機械ですべての方法が使えることを保証するものではありません。
| 方法 | 役立つ場面 | 事前に確認すること | 主な制約 |
|---|---|---|---|
| 日本円の現金 | カードが使えない支払い、カード型ICカードの購入・チャージ | 現金払いの予定額と、次に現金を入手できる場所 | 必要な金額を手元に用意する必要がある |
| 海外発行のクレジットカード | 対応するホテル、店舗、飲食店、一部の鉄道きっぷ | 国際ブランド、海外利用設定、発行会社の手数料 | 利用可否や手数料は店舗と発行会社によって異なる |
| 海外発行のデビットカード | 対応店舗での支払い、対応ATMでの現金引き出し | 海外利用設定、国際ブランド、口座残高、引き出し条件 | 店舗で使えてもATMで使えるとは限らず、その逆も同様 |
| カード型の交通系ICカード | 対応する交通機関や店舗 | 利用できる範囲と残高、購入・チャージ方法 | 券売機で現金が必要な場合がある |
| スマホのウォレット・QRコード決済 | 対応する店舗・決済方式での支払い | アプリ、端末、アカウント、店舗側の読み取り方式 | アプリやロゴがあるだけでは利用できるとは限らない |
大きな支払いを予定している場合は、ホテル、交通事業者、販売店に事前確認してください。全国的な利用率や「キャッシュレス対応」という表示だけでは、自分のカードやアプリで特定の請求を支払えるかまでは分かりません。手持ちの方法で支払えることが確認できていない費用は、現金計画でも「要確認」として残しておきましょう。
現金とカードは役割が違う
現金があれば、店頭で手持ちのカードが使えないときや、券売機でカード型ICカードを購入・チャージするときに対応できます。一方、カードを使えば、旅行中の支払いをすべて現金で用意する必要がなくなります。現金の額を決める際は、予定している現金払いと、次に現金を補充できる機会の両方を考えましょう。
JNTOは、Visa、JCB、Mastercardを日本で広く使われているカードとして案内し、大きなホテル、百貨店、大型商業施設、都市部の飲食店では一般にカードを利用できるとしています。ただし、店舗や売り場によって対応状況は異なり、手持ちのカードが必ず使えるという意味ではありません。JNTO「日本のクレジットカード」も確認し、必要であれば宿泊先や店舗に問い合わせましょう。
「国際ブランド」は、Visa、JCB、Mastercardなど、カードに表示された決済ネットワークを指します。「カード発行会社」は、カードを発行した銀行や会社です。店舗が国際ブランドに対応しているかどうかと、カード発行会社が海外利用を許可しているかどうかは、別々に確認する必要があります。
キャッシュレス決済比率で分かること・分からないこと
キャッシュレス決済比率は、定義された支出総額のうち、キャッシュレスで支払われた金額の割合です。決済件数の割合や、カードに対応する店舗の割合、旅行者が手持ちのカードを使える確率を示す数字ではありません。全国平均を、そのまま自分が持つ現金の必要額に置き換えることはできません。
内閣府消費者委員会の資料では、2025年の国内キャッシュレス決済比率は58.0%とされています。内閣府消費者委員会「支払手段の多様化に関する消費者問題についての建議」に示された国内指標の分母は、家計最終消費支出から持ち家の帰属家賃を引いた額です。経済産業省の検討会資料では、2024年の国内指標を51.7%、国際比較指標を42.8%としていますが、国内指標と国際比較指標は分母が異なるため、同じ指標として比べることはできません。経済産業省「キャッシュレス推進検討会とりまとめ」
訪日旅行者の支払い方法については、観光庁の2025年年次報告書に、現金92.3%、クレジットカード75.0%、交通系ICカード36.2%、モバイル決済20.9%、デビットカード6.6%という数値があります。これは全目的・全国籍・地域を対象とした複数回答で、「旅行中にその方法を使った人の割合」であり、支払い金額の構成比ではありません。観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年年次報告書」 数字の対象や意味を踏まえ、旅行者自身は、宿泊先や利用予定の交通機関で実際に使える支払い方法を確認しましょう。
2 日本旅行の現金とカード:どこで何を使う?
支払い方法は、都市か地方かだけで決めず、利用する施設と支払い内容を具体的に見て選びましょう。大きな施設ではカードが候補になりますが、小さなお店や地方の立ち寄り先では、支払い方法を事前に確認しておくと安心です。JNTOによると、海外発行カードも対応店舗で使え、ロゴを表示していない店舗でも利用できる場合があります。JNTO「日本のクレジットカード」
| 場所・購入するもの | まず検討したい方法 | 確認すること |
|---|---|---|
| 大きなホテル | 予約条件で認められていればカード | 国際ブランド、支払期限、残額の支払い方法 |
| 百貨店・大型ショッピングセンター | カード | 利用する売り場が手持ちのブランドに対応しているか |
| 都市部の飲食店 | カード。予備として現金も用意 | 注文前に手持ちのカードやアプリが使えるか |
| 大手コンビニエンスストア | 対応していればカードやタッチ決済 | 店頭の決済表示と、自分のカード・端末 |
| 新幹線・成田エクスプレスのきっぷ | カードも選択肢 | 購入する窓口や販売方法で使える支払い方法 |
| 短距離の鉄道・地下鉄 | その路線に対応するICカードなど | 交通事業者の運賃・支払い案内 |
| 券売機でのカード型ICカードの購入・チャージ | 現金を用意 | 券売機の案内と提供事業者の最新ルール |
| 小さなお店・屋台 | 店頭で確認し、日本円の現金も用意 | 自分のカードやアプリが使えるか |
| 地方の宿泊施設 | 到着前に確認 | 宿泊代や追加料金に現金払いが必要か |
| 神社・観光施設・ロッカー・自動販売機 | 個別の場所で確認 | 実際に使う場所の支払い方法と金額 |
表で「確認」としている場所は、現金のみと決めつけているわけではありません。施設の入口にある決済表示が、施設内のすべての購入やサービスに当てはまるとも限りません。利用する商品やサービスごとに、支払う前に尋ねてください。
ホテル、飲食店、少額の買い物
ホテルでは、予約を保証するために登録したカードと、宿泊料金の精算に使える方法を分けて考えましょう。予約確認書で未払い残額、支払期限、利用可能な支払い方法を確認し、不明な点は宿泊施設に問い合わせてください。到着時に現金で支払う必要があると確認できた場合は、その金額を現金計算表に加えます。
宿泊料金の支払い方法が分かっていても、追加料金や館内での買い物に同じ方法が使えるとは限りません。「カード利用可」という情報だけで済ませず、手持ちのカードの国際ブランドで、予定している費用を支払えるか確認しましょう。施設からの回答は、該当する予約情報と一緒に記録しておくと、到着後に見返せます。
飲食店では、注文前に支払い方法を確認しましょう。カードのマークが見えていても、自分の国際ブランドが使えるとは限らず、店頭にマークがなくてもカードを使える場合があります。JNTOも、ロゴが掲示されていない店舗でカードを使えることがあると案内しています。
屋台では、店ごとに支払い方法が異なる可能性を考え、日本円の現金も用意しておきましょう。福岡を訪れる場合は、屋台の料金や利用方法について事前に調べると、必要な予算を考えやすくなります。現在の料金や使える決済方法は、実際に利用する屋台で確認してください。
交通機関、買い物、別会計の窓口
JNTOによると、新幹線や成田エクスプレスの運賃にはカードを使えますが、短距離の鉄道や地下鉄ではカードが常に使えるとは限りません。JNTO「日本のクレジットカード」 ある駅で使えた方法が、その後のすべての移動でも使えるとは限らないため、きっぷを買う場所や運行事業者の案内を確認しましょう。
長距離のきっぷと近距離の運賃では、支払いの準備が異なることがあります。出発前にルート全体を見て、長距離きっぷの購入方法、近距離移動の支払い方法、交通系ICカードを使える区間をそれぞれ確認してください。交通系ICカードを使う予定なら、カード型の購入やチャージに必要な現金も計算に含めます。
買い物では、購入時以外に手続きが発生する場合もあります。免税手続きを利用する予定なら、店舗の最新案内を確認し、自分の買い物でどの支払い方法が使えるかを尋ねましょう。手続きの概要は免税・還付に関する公的な案内で調べ、実際の条件は利用する店舗に確認してください。
支払い前に聞いておきたいこと
支払い方法が分からないときは、予約、注文、入場の前に、使いたいカードやアプリを示して確認しましょう。ホテルには、手持ちのカードの国際ブランドで残額を支払えるか、現金のみの費用があるか、支払いはいつ必要かを聞いてください。予約に記載された金額と通貨も確認し、回答を予約情報と一緒に残しましょう。
宿泊施設だけでなく、交通事業者や店舗にも、実際に購入するきっぷや商品に使える方法を尋ねることが大切です。「カードが使えるか」という一般的な回答より、「自分のカードで、この請求額を支払えるか」という回答のほうが旅行計画に役立ちます。確認できていない料金は、計算表から消さずに「要確認」と記録してください。
3 日本旅行の現金とカード:海外発行カード・ICカード・スマホ決済
海外発行のクレジットカード、デビットカード、交通系ICカード、スマホ決済は、同じ条件で使えるわけではありません。店舗でカード決済ができてもATMで現金を引き出せるとは限らず、交通系ICカードも使える路線や購入・チャージ方法に条件があります。利用する手段ごとに、カード発行会社や交通事業者、決済サービスの公式案内を確認しましょう。
海外発行のデビットカード
デビットカードは、口座のお金にひもづいたカードです。出発前にカード発行会社へ、海外での買い物や現金引き出しが有効になっているか確認してください。口座残高のほか、海外利用の設定、引き出し限度額、発行会社の手数料や為替換算条件も調べておきましょう。
店舗では、自分の国際ブランドに対応しているか確認し、表示が分からなければ店員に尋ねます。ATMを利用するときは、対応カードの案内を別途確認してください。店頭で使えるカードが、すべてのATMで使えるとは限りません。
ATMで口座や取引の種類を選ぶ画面が出たら、カード発行会社の案内に従いましょう。引き出しを断られたときは、画面のメッセージを確認し、必要に応じて発行会社のサポート窓口に問い合わせるか、別の方法を使います。口座に使えるお金があることと、日本円の現金を手元に持っていることは別なので、現金払いが必要なら引き出す時間も確保してください。
海外発行のクレジットカード
クレジットカードは、対応するホテルの宿泊代や買い物、長距離のきっぷなどに便利です。JNTOはVisa、JCB、Mastercardを日本で広く利用できるカードとして挙げていますが、すべての店舗がすべてのブランドに対応するという意味ではありません。予約先や大きな支払いでは、手持ちのブランドが使えるかを事前に確認してください。
旅行前には、カード発行会社に海外利用の設定が必要か、暗証番号を把握しているか、外貨での買い物にどのような手数料がかかるかを確認しましょう。ATMでの現金引き出しも予定する場合は、店舗でのカード決済とは別に、引き出し条件や費用を調べてください。カード、端末、決済ネットワークのいずれかが使えない場合に備え、現金など別の支払い方法も用意しておきましょう。
クレジットカードで現金を引き出す取引は、そのカードで店舗に支払う取引とは異なります。現金の入手方法として利用する前に、取引の扱いや費用をカード発行会社に確認してください。カードを紛失した場合や決済できない場合に備え、発行会社の連絡先をカードとは別に控えておくことも大切です。JNTO「日本のクレジットカード」も、連絡先を別に記録するよう案内しています。
カード型ICカード:準備の流れ
交通系ICカードは、対応する読み取り機にタッチして使うチャージ式のカードです。ICカードの残高は、銀行口座や銀行カードで使えるお金とは別に管理します。使える交通機関や店舗、購入・チャージ方法はカードやサービスによって異なるため、旅程に合わせて確認しましょう。
- 交通事業者の支払い案内を見る。 乗車する区間や予定している買い物でICカードが使えるか確認します。
- カード提供事業者の案内を見る。 物理カードの販売状況、利用条件、払い戻しの条件を調べます。
- 購入・チャージ方法を確認する。 JNTOは、物理ICカードを券売機で購入・チャージする際に現金が必要と案内しています。一般的なカード型の購入・チャージでは日本円の現金を用意してください。
- 利用前に残高を確認する。 券売機や読み取り機の案内を見て、予定する運賃や買い物の金額と比べます。
- 必要なら現金でチャージする。 海外発行のクレジットカードがどのカードにも使えると思い込まず、利用するICカードの公式条件を確認します。
- モバイル版は別途調べる。 設定、チャージ、払い戻しの条件が、物理カードと同じとは限りません。
物理カードの購入やチャージには現金が必要という案内は、すべてのICカードやすべてのチャージ方法に一律に当てはまるわけではありません。たとえばJR東日本は、ビューカードでチャージできる券売機・ATMや、クレジットカードでチャージできるモバイルSuicaを案内しています。JR東日本FAQ「クレジットカードを使ってSuicaにチャージができますか」 このため、利用するカードやチャージ方法を決めてから、提供事業者の最新案内を確認しましょう。
通常の物理ICカードには預り金が必要で、JNTOによると多くの場合は500円です。旅行者向けカードには預り金不要のものもありますが、購入場所、有効期間、残高の払い戻し条件を確認してください。JNTO「交通系ICカード」 日本を出るときに残高が残りそうなら、払い戻しの方法や条件もカード提供事業者に確認しましょう。
スマホのウォレットとQRコード決済
スマホのウォレットは、どこでも同じように使える単一の決済方法ではありません。銀行カード、交通系ICカード、QRコード決済などを利用するものがあり、使えるかどうかはアプリ、端末、アカウント、店舗側の決済環境によって異なります。JNTOは、Apple Pay、Google Pay、Alipayなどの海外スマホ決済や、海外端末での一部のスマホ決済が使えない場合があると案内しています。JNTO「日本のキャッシュレス決済」
QRコード決済では、どちらがコードを表示し、どちらが読み取る方式なのかも確認しましょう。PayPayは2025年9月4日の発表で、WeChat Payを2025年9月中旬から全国のPayPay加盟店で利用可能にすると案内しましたが、対象は客が店のQRコードを読み取るMPM方式の店舗です。同発表に記載された「14の国・地域の26サービス」という数は発表時点の予定であり、現在の加盟店数や個々の店舗での利用を保証する数字ではありません。PayPay「WeChat Payとの連携」
Alipay+とPayPayの提携についても、過去の発表に記載された加盟店数や対応サービス数を、現在の利用可能範囲として扱わないでください。Alipay+「PayPayとの提携拡大」とAlipay+「加盟店対応範囲の拡大」は、それぞれ過去の発表です。最新の利用対象や店舗数はここでは確認できず、発表時期や対象範囲の違いから数字の差の理由を断定することもできません。
PayPayの表示があるだけでは、海外のアプリで支払える保証にはなりません。利用前にアプリ提供元の対象サービス一覧、店舗の案内、読み取り方式を確認し、予備として実物のカードと日本円の現金も持ちましょう。JNTOの案内にLINE Payが掲載されている場合がありますが、日本のLINE Pay残高による支払いは2025年4月23日に終了したとPayPay・LINE Payが発表しています。PayPay・LINE Pay「LINE Payの残高をPayPay残高へ移行」 そのため、LINE Payを現在の日本での支払い手段として当てにしないでください。
4 日本旅行の現金とカード:旅程に合わせて現金を計算
現金で支払う予定の費用を足し、自分で決めた予備費を加え、すでに持っている日本円を差し引きましょう。必要な金額は旅程によって異なるため、根拠のない1日あたりの目安に合わせる必要はありません。料金や支払い方法がまだ分からない項目は、空欄のままにせず「要確認」と記録してください。
記入して使える計算表
表をメモや表計算アプリに写し、予約や事業者への確認で分かった金額を日本円で入力します。金額欄が空いているのは、旅行者ごとに必要な額が違うためです。確認できていない費用を0円として計算すると、必要額を実際より少なく見積もることがあります。
| 現金が必要な項目 | 金額(日本円) | 調べる・確認する先 |
|---|---|---|
| 現金払いの宿泊費 | ¥______ | 予約確認書、宿泊施設 |
| 現金払いのきっぷ・近距離交通費 | ¥______ | 交通事業者 |
| カード型ICカードの購入・予定するチャージ額 | ¥______ | ICカード提供事業者、自分の利用予定 |
| 現金で払う予定の食事・少額の買い物 | ¥______ | 店舗、現在のメニュー、自分の予算 |
| 観光施設など、その他の現金払い費用 | ¥______ | 各施設、販売店 |
| 自分で決める予備費 | ¥______ | 旅程、現金の入手しやすさ |
| 小計 | ¥______ | 上記の金額を合計 |
| すでに持っている日本円 | − ¥______ | 紙幣と硬貨を数える |
| 追加で用意する日本円 | ¥______ | 小計から手持ちの日本円を引く |
用意する現金 = 現金で払う予定の費用 + 予備費 − すでに持っている日本円
複数の地域を巡る旅では、次に現金を入手する予定の機会までに必要な金額を先に計算しましょう。その後の区間も、同じ表を使って改めて見直せます。推測した1日分の金額に旅行日数を掛けるより、現金を使う場所と補充の機会に合わせて計画できます。
計算結果が0円未満なら、入力した費用に対しては、すでに持っている現金で足りています。ただし、見積もりや支払い方法の確認がすべて済んだという意味ではありません。料金や支払い方法が未確認の項目を見直し、確定した金額だけで合計を確定しないようにしましょう。
空欄の計算表の使い方
たとえば、旅程にホテルの未払い残額、近距離の移動、支払い方法が分からない店での食事があるとします。ホテルの残額は、現金払いが必要だと確認できた場合にだけ現金欄に入力してください。移動方法は交通事業者に確認し、食事は自分の現金予算を決めるか、金額が分かるまで「要確認」として残します。
その後、自分で決めた予備費を加え、手持ちの日本円を差し引きます。分からない金額が残っている場合、合計は暫定の計算として扱いましょう。空欄や「要確認」は調べるための目印であり、費用が0円であることを意味しません。
カードで支払う予定の費用を現金の小計から外す場合でも、その金額を旅行全体の予算から外してはいけません。この表で分かるのは、用意する日本円の目安です。旅全体にかかる費用を見積もるときは、カード払いの宿泊費や買い物も別途含めてください。
自分の旅に当てはめる
都市部の滞在が中心なら、まずホテルの未払い額、近距離交通費、訪問予定の小規模店舗の支払い方法を調べましょう。金額の大きな支払いをカードで済ませられる場合でも、未確認の店舗に備える現金の項目は残しておきます。カード型ICカードを使う予定なら、券売機での購入やチャージに必要な現金も計上してください。
都市から地方へ移動する場合は、旅程を区間に分けて考えます。都市を出る前に、地方の宿泊施設や立ち寄り先へ支払い方法を確認し、現金のみと分かった費用を計算表に加えましょう。次に現金を入手する予定の場所までに必要な額と、自分で決めた予備費を確認します。
地方や人口の少ない地域を巡る場合、JNTOは宿泊施設や利用施設に支払い方法を事前確認するよう勧めています。JNTO「日本のキャッシュレス決済」 回答は各立ち寄り先の予約情報と一緒に記録し、必要になる前に日本円をどう用意するか考えましょう。確認が取れていない支払いをカードで済ませられると決めつけず、現金など別の方法を準備してください。
予定が変わりやすい旅では、飲食店を追加したり宿泊先や交通手段を変更したりした時点で、表を更新します。予備費の額は旅行者自身が決めるもので、確認済みの全国平均を表すものではありません。旅程の変更後は、現金で支払う予定と次に現金を用意できる機会をあらためて比べましょう。
予約情報を実用的な計画にまとめる
まず予約確認書を開き、未払い残額と支払期限を計算表に書き写します。次に宿泊施設へ問い合わせ、手持ちの国際ブランドが使えるか、現金払いが必要な料金があるかを確認してください。回答は予約情報と一緒に保存すると、支払い当日に確認しやすくなります。
各交通事業者の案内を開き、きっぷの購入方法、近距離移動の支払い方法、カード型ICカードを利用する場合の現金の要否を記録しましょう。旅程の立ち寄り先も見直し、支払い方法の分からない食事や観光施設には「確認」と印を付けます。必要であれば、自分の予算に基づいた見積額を入力してください。
現金を引き出す予定なら、公式ATM検索で旅程に近い場所を探します。手持ちの日本円を数えて計算表から差し引き、引き出しや支払い、予定変更の後に表を更新しましょう。福岡の屋台を訪れる場合は、屋台の料金や利用方法も事前に調べられますが、最終的な料金と支払い方法は各店で確認してください。
5 日本旅行の現金とカード:日本円の入手方法と支払いの注意点
現金を用意する方法は、受け取れる日本円の額と、手数料など取引全体にかかる費用を合わせて比べましょう。どの方法が有利かは、利用するカードや通貨、事業者、取引内容によって異なります。表示された為替レートだけ、またはATMに表示された手数料だけで判断しないでください。
| 方法 | 決める前に確認すること | 役立つ場面 |
|---|---|---|
| 出発前に両替 | レート、手数料、日本円の取り扱い、最終的な受取額 | 到着時から日本円を持っておきたいとき |
| 空港などの両替窓口で両替 | 表示レート、手数料、最終的な受取額 | 両替対象となる通貨の現金を持っているとき |
| 日本のATMで引き出し | カード対応、ATM・発行会社の手数料、限度額、通貨換算条件 | 対応するカードで日本円を補充したいとき |
| 現金を用意せず店舗でカード払い | 店舗の対応状況、発行会社の外貨決済条件 | 店舗でカードが使え、現金が必要ないとき |
両替窓口では、事業者の手数料を差し引いた後に日本円をいくら受け取れるか確認しましょう。ATMでは、ATM画面に表示される取引条件と、カード発行会社の条件の両方を調べます。ATM運営者が表示する情報だけでは、発行会社が課す手数料をすべて把握できない場合があります。
取引中に手数料や条件が初めて表示されたら、確定する前に読み、内容が不明または希望に合わない場合は取り消してください。現金の両替やカード利用については、JNTOの「通貨と両替」の案内も参考になります。JNTO「Currency and currency exchange」
ATMを探して日本円を引き出す
現金が必要になる区間に入る前に、公式の検索サービスでATMの場所を調べておきましょう。セブン銀行のATM検索はこちら、郵便局やゆうちょ銀行のサービスを探せる日本郵政グループの店舗検索はこちらです。場所が地図に表示されていても、自分のカードに対応しているとは限らないため、ATMとカードの双方の対応状況を確認してください。
ATMの設置場所ごとに利用可能な時間が異なり、時間帯などによって手数料がかかる場合があります。JNTOによると、ゆうちょ銀行やセブン銀行などのATMで現金を引き出せる場合がありますが、利用前に自分のカードでの対応状況や条件を調べましょう。JNTO「日本のクレジットカード」 ATMの場所が分かることと、希望する取引ができることは別です。
利用時は、次の順で確認します。
- 対応カードのマークを確認する。 自分のカードの国際ブランドと照らし合わせ、対応状況が不明ならカード発行会社に尋ねます。
- 画面で言語を選ぶ。 カードの挿入やかざし方はATMの案内に従います。
- 引き出しを選ぶ。 口座や取引の種類は、カード発行会社の案内に沿って選びます。
- 暗証番号を安全に入力する。 周囲から見えないようにキーパッドを覆い、番号を人に教えないでください。
- 引き出す日本円の金額を入力する。 計算表と画面に示される限度額を確認します。
- 手数料や取引内容を読む。 確定する前に、通貨、条件、表示された手数料を確認します。
- カード、現金、利用明細を受け取る。 引き出し額を予算に記録し、手持ちの日本円を更新します。
カードが使えなかった場合は、ATMに表示されたメッセージを確認してカード発行会社に問い合わせましょう。原因はカード、口座、利用設定、ATMなどに関係している可能性があり、取引を断られたという事実だけでは特定できません。引き出し後は手持ちの日本円に金額を加え、現金で支払うたびに差し引くと、次の現金払いに足りるか確認しやすくなります。
よくある思い込みと、その代わりにしたいこと
カードのロゴがあれば、すべての支払いに使えるとは限りません。予定している請求額を自分のカードで支払えるか、店舗や宿泊施設に尋ねましょう。スマホ決済だけを予備にせず、アプリと店舗の決済方式を確認したうえで、実物のカードや現金も用意してください。
ICカードのルールはすべて同じと考えず、カード型の購入・チャージとモバイル版の設定を分けて確認します。クレジットカードがどのICカードにも使えると思い込まず、提供事業者の案内を読みましょう。ATMを利用する場合も、ATM提供事業者の情報とカード発行会社の海外引き出し条件の両方を確認してください。
為替レートだけを見て両替方法を選ばず、確認できる両替手数料、ATM手数料、カード発行会社の手数料を含めて比較します。不明な費用を現金計画から外すのではなく、「要確認」と印を付け、自分が無理なく持ち歩ける予備費を決めましょう。地方での宿泊や長い移動日の前には、次の支払い、手持ちの日本円、次に現金を入手する予定の場所を見直してください。
6 日本旅行の現金とカード:よくある質問
日本旅行では現金とカードのどちらを持てばよいですか?
現金とカードの両方を用意しましょう。大きなホテル、百貨店、大型商業施設、都市部の飲食店ではカードが便利な場合が多い一方、小規模なお店や地方の宿泊施設では現金が必要になることがあります。カードを使う前に、自分の国際ブランドと利用予定の支払いが対応しているか確認してください。
日本旅行に必要な現金はいくらですか?
現金のみと確認できた宿泊費や交通費、現金で払う予定の買い物を合計し、自分で決めた予備費を加えて計算しましょう。すでに持っている日本円があれば、その分を差し引きます。根拠のない1日あたりの金額を使わず、不明な料金や支払い方法は「要確認」として調べてください。
新幹線や電車のきっぷはカードで買えますか?
JNTOによると、新幹線や成田エクスプレスの運賃にはカードを使えます。短距離の鉄道や地下鉄では、カードが常に使えるとは限りません。利用する路線やきっぷの購入方法を、交通事業者の案内で確認しましょう。
Apple PayやGoogle Payなどのスマホ決済は使えますか?
使えるサービスや店舗は、アプリ、端末、アカウント、店舗側の決済方式によって異なります。JNTOは、Apple Pay、Google Pay、Alipayなどを含む海外のスマホ決済が使えない場合や、海外端末で一部の決済が利用できない場合があると案内しています。QRコード決済では読み取り方式も確認し、予備として実物のカードと日本円の現金を持参してください。
海外発行のカードで日本のATMから現金を引き出せますか?
カードの国際ブランドや発行会社の設定、ATMの対応状況によっては引き出せます。利用を当てにする前に、ATM提供事業者の対応カード情報と、カード発行会社の海外引き出し条件、限度額、手数料を確認してください。店舗でのカード決済ができることだけでは、ATMで現金を引き出せるとは限りません。
交通系ICカードのチャージには現金が必要ですか?
物理カードを券売機で購入・チャージする際には、現金が必要な場合がありますが、すべてのICカードやチャージ方法に一律ではありません。JR東日本は、ビューカードでチャージできる券売機・ATMや、クレジットカードでチャージできるモバイルSuicaを案内しています。JR東日本FAQ 利用するカードやチャージ方法の最新条件を、提供事業者に確認しましょう。











